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2009年11月11日 (水)

物語3

屈辱


昨日褒められて、すごくご機嫌で仕事に入った


「すがすがしい朝やなぁ~」「幸せやな~」


掃除が終わり、コーヒを入れそして僕以外がみんな働く

厨房は、張りつめた緊張感いっぱいで人の息が聞こえ

るのではないかと思えるぐらい静かだった。


ゴミはの仕事は立ってるだけで、何ひとつ仕事する事を禁じられた。

ただ一日中立ってるだけで足は、しびれ頭は、ふらふらするそんな日々

が3か月続いた。ただ、最近は違った、


みんなの仕事がいつもよりスローに思えた。「谷口さん、その皿違うよ」

心の中で叫んだ」その瞬間「谷口、皿違うやろ!」「ボカッ」

井上が吠える。この井上という男は、ごみにとってどれほどわずらわしかったか

本人はまず殴られた事がないし、喧嘩もした事がないので加減をしらない。

とにかく、すぐ手が出る、まるで楽しんでるのではないかと思えるくらい

ただ、仕事は、できた、すごく皮むきなどはやっかった。

俺に聞いてくれたら、皿から、食材まで何でも知ってるのに

毎日の掃除、見てるだけの仕事歴3か月

おかげで、何でもできるのではないかと錯覚するくら

い人の仕事と冷蔵庫の中を見た。何処に何があるどこ

ろかソースの配分も見た目で感じる

レベルで、すべてわかっていた。

いつか、俺にもチャンスが来るから、その時まで、我慢。我慢。

夜の営業も終わり、みんな帰り、一人トイレ掃除をしていると


なんか頭の後ろから、生温かい液体が降ってきた、振り向くと


井上がおしっこをかけてきたのだ、一瞬で頭に血がのぼり

井上をトイレのコーナにおいこんだ、こぶしを握った所で

自分を応援してくれた、仲間を思いだした。「じんちゃん」「めぐちゃん」

「ひろちゃん」「ごめん!」そして殴ろうとした瞬間「あの日、ここに来る
事になったあの日を思いだした」「紫のスーツの」

「すいません」「ひざまついて誤った」「けど井上さん俺便器やないから井上は、殺気から解放され

ホットしたが怒りがこみあげてきた

俺ゴミやから、」便器は、こっちやから・・・


顔を上げた瞬間井上の蹴りがまともに顔面に入った

一瞬で、トイレが真赤に染まった。尋常でないくらいの血が出た。

井上の横にいた谷口はあまりの出来事に逃げ出した。


真白のシャツが赤と黄色にそれですべての状況が理解できた。

「井上さん、俺、便所虫みたいな男やから、間違えたんですよね。」

「わかります」「俺が悪いんです。」「なんもないので帰ってください」

「後掃除しときますので」

井上がトイレを出ようとした時、お店3番の西田が入ってきた、

なんや、どうしたんや、井上!!!こら~

人目で状況が判断できた。西田は、お店の中でも

ゆいつ優しかった。いえ殴らなかった人。そんな西田

がキレた。

西田が殴ろうとした時、ゴミがそれを止めた

「西田さん、勘違いですよ。」「俺がおしっこもらして、こけただけなんです。」「なんもないんです。」「井上さんは関係ないんです。」

「なんでそこまでかばうねん」「ションベンかけられたんやど・・・」西田の声は怒りで震えてた。

親方に言ってくるわ、西田がトイレを出た時、「西田さん、それだけは、
かんべんしてください。

俺、俺おれは、便所虫いやゴミやからこの店おらんようになってもなんも

関係ないけど、井上さんは料理してる人で、すごいと思う、井上さんの料理食べにお客さんくるやん

俺は、毎日見てるだけやもん、お客様に料理出して初めてお金いただける
のに、俺見てるだけで2万6千円も毎月もらってる、何をされてもしゃーないねん。」でも俺はここが好きで、ここで働きたいねん、そして

親方の役にたちたいねん!だから、お願いやから、俺をここにおいてください。お願いしますと言いながら泣き出した

ゴミ自身自然に出た言葉だった。

西田は、何も言わず立ち去った。


その夜、いつものゴミ捨て場で、いつも以上の叫び声がした。「悔しい、なんで

おれだけこんな目にあうねん。」「俺、料理したいだけやん、あかんのう

ゴミやからか」「親方答えて下さい。」「俺を何でここに連れてきたん?」

うおおおおおおおおおお!17歳の少年にはあまりにも屈辱だったのでは

次の朝、西田は、親方に、「そろそろゴミにじゃがいもの皮くらい

むかせたらどうですか?」

親方は、するどい眼光で、田中を呼べ、西田「田中ですか?」

田中という男は、趣味マラソン、トライアスロンという

筋肉マンみたいな男である「何で田中を・・・」

次に書いた親方の言葉に西田は・・・

「田中とマラソンに出て完走できたら皮むき、できなかったら、クビ」

そんなん無理に決まってるじゃないですか

親方黙って部屋を出た

「おいゴミおまえと親方どいう関係やねん」心の中で悲しんだ

3日後考えに考えて

重苦しい気持ちでゴミに

「今度フルマラソンに出て完走したら、ジャガイモの皮むきさせてやる」

「マジですか、やった、やった、西田さんありがとうございます」

「涙うかべて、シャトーむきですね。包丁でなく芋を動かす」

「やった。やった」「芋を動かすって、おまえ何で知って」

「それから、もし完走できひんかったら」

それ以上何も言えなかった

ただ、残念なことにゴミは、フルマラソンの意味はしらないみたいだった

自分はもう皮むきさせてもらえるもの思っていた

「じんちゃん!出世街道まっしぐらや」


長々とお読みありがとうございます。

この辺で、実は、僕は仕事の意味がわかってきたのです。そして自分の価値も

だから、決してすねてたわけでなく

自然に出た言葉だと思う。


寮生活で、情報のない世界だから我慢できたと思う(今は、情報がありすぎる。)し

加減の問題では、やはり子供の頃に殴られるべきだと思う。(現社会問題)

いいか、悪いか別にして


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今日の三話は

あまりにも想像を絶する内容で

何も言えません

読みながら

ただ 修行中のやまちゃんを 見守るだけです

やまちゃん・・・


こんなん・・・・

辛いよ・・・(;;)

わたしなら、逃げ出してしまうよ・・・


今の子だって、ここまでされないじゃない。


職人の世界が厳しいことは判る。でも・・・あんまりだ・・・


この当時、どれだけ辛い思いがあったんだろう・・・・

やまちゃん・・・泣いてしまったよ・・・・

仮面さん、シャンちゃん。当時僕の職場には、毎年何百人と働きたいという人がきます。その中で生き残るって事だったんです。
六畳に13人の若者が、毎日寝て起きて、今では、考えられないですね。
そしてふるいにかけられるのです。ただ、残った人、今回の井上さんも
今では、マスコミに引っ張りだこの料理人ですよ!
ただ、この時代の料理人は、職人としてばかりで、お客様という
目線がなかったんです。
そして何年後には、井上さんは、僕の部下で、今でも会う事もありますよ~あの時しょうんべんかけやがって~とか会話してます。

そして、今も僕は、考え方は違うけど尊敬してます。
あるテレビで、昔、今見習う人いてますか?、
僕の知り合いで、純粋なごみみたいな料理人がおんねん!
奴の料理は、心が優しくなるねんって・・・言ってくれました。


井上さんも やまちゃんも

こう言う時代を経て

今の自分があるのでしょうね

乾麺ライダーには 到底マネできません

昔の記憶って

すさまじいものも

甘いものもあるけれど
経験してきたこと

記憶しているものを
後の自分の肥やしにできるって

やっぱりステキなことだと思います

生命力があるって
素晴らしいことだと思います
命があるから
ゴミのような思い出を星屑のようにキラキラに変換できるんだと感じます

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