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『割烹やま』の山内です!
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2009年11月16日 (月)

物語4続き

みんな帰るのが待ちどうしかった。

拾ったぺティナイフで、練習したかった。

そんな日にかぎってなかなか誰も帰らない。

そうだ、事務所の前にクリニーングを取ってくるように

頼まれてたんだ。

「こんな時間でも入れるのかな?」

そのまま事務所に着くと井上達が騒いでた。

ゴミはおそるおそるそこを通ろうとすると

そこには、新人料理コンテスト募集と書いてあった。


ぼっおっと見てると、井上が「何か見とるで、あいつ出るつもりちゃうか」

はあははあはと高笑いした。続くようにみんなが高笑いした。

「まあっもうすぐクビやけどな」

ゴミは黙って行こうとした時、和食の料理長の平山が来た

「君も出たらいいじゃない」「新人やろ」

「はい。」「ここに署名してその箱に入れときなさい。

「はっはい!」力づよく返事した。

井上が「これ何人でるんですか?」「全国やから1000人くらいかのう」

「せっ千人」声高く佐々木が答えた。


平山が「井上は、どんな料理作りたいんや」

「そっすね、みんなはっと言わせる華やかな料理で俺の技術をみしたるわ」

続いてゴミに「キミは?」

「ぼく、ぼくですか?」びっくりした、まさか自分に聞かれるとは?

とっさに「僕は、何もできません」そこで全員が大笑いした

平山が「まて!」「それで?」

ゴミは「でも、お客様が喜んでくれる料理を!」また皆大笑いした。

だが、平山は内心びっくりした。バブル時代中々聞かない言葉だった。

「こっこいつ」

その時、井上が、お疲れ様です!料理長!

全員姿勢がよくなった。ゴミは、入った日以来、近くで親方を見た事なく

もう泣きそうだった。ゴミの前通る時もニコリともせず前を歩く時

ゴミは小さな声で、「料理歴史本ありがとうございます」

と言った、親方の顔が一ミリくらいほほ笑んだように見えた。

やっぱりそうだったんだ。もちろんぺティナイフは、西田さんが

くれた事もわかっていた。ただ、あのマラソンなんやらは、誰やろ!

「あっあれそのままや」心のなかで叫んだ。

厨房に帰るとみんな帰っていた。

新人コンテストもあるし、練習、練習、ぺティナイフを取り出した瞬間

谷口が入って来た。内心イラっとした。

谷口が「もし田中さんが・・」と言い出した時ゴミは、

「もう、邪魔せんといて、料理コンテストも近いねんから」

谷口「でも」「お願い、俺時間ないねん」といいながらもうエアージャガイモ剥きを始めていた。

谷口は、「そそう」と言って出ていった

ゴミは、何回か練習してると、またドアが開いた。そっちを見るとびっくりした。

ホテルのアイドル的存在の田内めぐみがそこにいた。少し酔っていた。

田内は、社長の娘で帰国子女で、フランス語も英語もペラペラだった。

モデルの仕事を辞めてここに来たくらい美しかった。

ただ、このホテルでは、いつも孤独だった。自分の事が嫌いで

仕事以外、まったく笑顔のない子だった。ホテルで唯一料理長室

に出入りできる女子で、そこも恐がられた。

「おい、ゴミ、私が置いた、マラソンの本そのままにしたやろう!」

ゴミはびっくりして「はっはい。」「すいません」「けど」

「けどもゴミもない」「私が置いたの」「すいません」

「で、何してるの」

「はい、エアーじゃがいも剥きです。」恥ずかしそうに言った

「じゃがいもぐらい使えばいいでしょ」「それはダメです。」

「誰かダメって言ったの」「いいえ、」「でもダメなんです。」

「何言ってるの?」「まあいいわ、それより靴持ってるの?」

「靴?」長靴を指さした、「違う、マラソンの靴」「あっそうだ」

「服も、靴も寮でなくしました。」寮の6畳くらいの部屋に10人くらいで

寝るそんな毎日だから、自分の物とか、新人はすべてなくなる。

「もう、1ヵ月で大会よ!」「完走できなかったらクビよ」

「クックビ」全身震えた「かっ関係ないじゃないですか?」「仕事と」

「私に言われても」「でも、みんな知ってるわよ」

「それより長靴と靴下を脱いで、」「へっ」「いっ嫌です。」

「早く」「はっはい。」

「このバケツに足を入れて、この紙の上に足を乗せて」「ゆっくりね」

「ほら、できた、ゴミ足魚拓!」田内がほほ笑んだ。

「笑ったりするんですね」「失礼ね」「いつも、キツイとか、恐いって言われる」

そんな事ないですよ。「きれいから、きっと」

「ありがと」むっとした顔で答えた。

「これで、明日、靴買ってきてあげる」

「いっいや、お金ないんです」「ホントに」

「そんなのいいのよ」「私、社長の愛人の子だから」「お金はあるの」

すると、田内は、タオルで、ゴミの足をふきだした。「うわっ」

「自分でします。」「勝ってね、絶対に完走してね。」「応援するから」

「私も変わりたいの」

それよりゴミは、この姿を見られると明日からのイジメに

耐えられるか心配だった。100パーセント死ぬ

するとドアが開いた田中だった

一瞬、今の状況にびっくりしたが

「ゴミ、マラソンの日取りが変わってん」

「2月7日が14日に変わったから」「それだけ」

「ありがとうございます。」「がんばります」

明日生きていれば・・・・田内は、そのまま寝てしまった。ゴミの足を

つかんだまま、


絶対に完走してやる


次の日から、案の定イジメが復活された、寮に帰ると、布団の中は

水浸し、すれ違うたびに殴られた。

毎晩のように田内は、仕事終わりにゴミのもとに来た。

「ところで、ごみちゃん、どういう経緯で、ここに働いてるの?」

「親方に引っ張られてん、ヘッドバッテングやねん」

「そう」軽く流して「どんなふうに」

それについて語った。(ブログの中にあります。)

「ドラマやろ~いつか物語にするねん」「その時は、田内さんヒロイン。」

そんな話をいっぱいいっぱいした。

いつも、田内は笑顔だった。ただ、このままでええんやろか

エア剥きもしてないし・・・・

そんなある日、いつものように階段を上がってると

ある声が聞こえた。「最近、田内さんゴミと仲良いみたいね」

「あの子大事な時なのに」「フランスの三ツ星のホテルから

誘われてるのに」「あんなゴミと話したら無理よ」

「そう汚れるわよ」「あんなの相手して、何がおもしろいのよ」


ゴミはなんか反省した。俺厄病神やん、

いい夢も終わりにせな、


その夜、いつものように田内は来た

手におべんとうを持っていた

それを差し出した。「マラソンのため、しっかり・・」

と言い出した、いきなりその弁当を地面にたたきつけた

「もう、来るな、」「俺練習せなあかんねん」「ここには、男・・」

のまで言い出した時、意外な答えが「ごめん!、美味しそうじゃなかつた」

「ごめん」「ごめん」「私、料理へたや」

「もう一人にしてくれへんか」「俺イジメられるのが恐いんねん」

泣きだした。

田内は、何も言わず出て行った。

弁当の中に手紙が・・・・

貴方と私は、似てるかも、だから、頑張ってほしいのです。

貴方の頑張りで私も変われるかも・・・・・

マラソン頑張ってね。

バレンタインデーはチョコ作ってあげるから・・・・

地面に落ちた米一粒残さず食べた、床にくっついてる米も取って食べた

そして泣いた、「俺、人間ちやうわ、やっぱりゴミや、ゴミかすや」

全身震えて泣き続けた。


いつか絶対ここのトップにたってやる

ここを変えてやる。


次の朝、田内は、みんなと仲良く笑ってた。

みんな、仕事以外で初めて見る笑顔だった

一方ゴミは、エアー皮むきをもらった靴を履きながら

毎日頑張っていた。

明日は2月7日変更がなければ、マラソンの日

長くなりましたが

次回最終回です。

お疲れ様です。


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コメント

何故だろう・・・


涙が出るのは・・・・

どうなっちゃうんだろう、一体・・・・

・・・・やまちゃん・・・・(;;)

最終回を読むのがたのしみ
ワクワクしてきました!!

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